ecサイトの作り方 ドメイン編

ecサイトの作り方を知るにあたり、前回は「ECサイトを構築する前に知っておきたいこと」として事前に知ってもらいたい情報を書きました。

今回は具体的な作り方に関してはもう少し先にして、必要な事項について踏み込んでいけたらと思います。

これを見ていただいている方はまだわりとふわふわっとした状況で、ただ「売りたいものが決まっている」だけの状況であったり、会社の指示で言われるがままに調査している段階だったりするかと思います。

まずecサイトを作るにあたって構築基盤、つまりはどんなモールやカートを使うかによっても必要なスキル、情報が変わってきてしまいます。

ecサイトの作り方のステップとして必ず必要になってくるのが「ドメイン」に関連する知識です。

「なんか聞いたことある!」って方が大半だとは思うのですが、よくわからないですよね。

アプロ社内でもやはり新メンバーとして入ってきた人が躓きやすいというか理解に苦しむ内容だったりします。

直接の作り方とは違う切り口になりますが、今回は「独自ドメイン」という部分にフォーカスをあてて説明していきたいと思います。

あくまで今回のコラムはビギナー向けという事で、表現として厳密には少々語弊のある部分も出てくるかと思いますが、ご容赦くださいませ。

ecサイトの作り方その1 ドメインを考える

さっそくですが、ドメインって何かご存知でしょうか?

ドメインとはホームページ等を見る時にアクセスするURLに含まれる「ほにゃらら.com」「なになに.co.jp」等のサイト独自の部分です。

アプロでいうと「apro-soken.co.jp」この部分がドメインになります。

これは世界に一つしかない重複しないものです。

そして世界に一つしかないので好き勝手に作れるものではありません。ちゃんと管理してくれている組織が存在するのです。

ドメイン取得サービスを通して契約することによってそのドメインを使用する権利を獲得できます。

つまりどこかの誰かが「apro-soken.co.jp」を使いたいなぁと思っても、アプロが既に使用してしまっているので使う事はできないということになります。

そして自分で契約した上記のような自分専用ドメインを独自ドメインと呼びます。

レンタルサーバー会社によっては独自ドメインを使用しなくてもレンタルサーバー会社自体が用意しているドメインに対してサブドメインという形で割り当ててくれたりもしますので、独自ドメインは必ずしも必要なものではありませんが、今後の展開等を考えた場合には絶対独自ドメインで進めていくべきです。

ドメイン自体はもちろんわかりやすいものがいいですが、シンプルさにこだわる必要もありません。

今の時代は手打ちでドメインを打つようなケースが減ってきているからです。URLを読み込む必要がある場合もQRコード等で簡単に読み込めるようになっています。なので長い複雑なものになったとしてもQRコードのような便利な仕組みを使う事で使用者にストレスを与えない導線にする事が重要になってきます。

シンプルで短いURLでも自分で打たなきゃってなると億劫ですよね。

そして昔はSEOという観点で関連性のある単語を選ぶべきと言われていましたが、今はそうでもないようです。

ただ極端に関連性のないドメインにしてしまうと、ユーザーの不安を煽る事になりかねないので、出来るだけ関連性のある単語にすることをおすすめします。

ただご注意いただきたいのが、せっかく長い時間かけて考えたとしても既に別の人に取得されている可能性があるという事です。その場合は他の案を考えるしかありません。既に取得されているかはドメイン取得サービスで確認することが出来たりします。そういった機能を使って確認しておきましょう。

「.com」にするのか、「.jp」なのかで年間料金もかわってきます。サービスによってそのあたりの価格も違ったりするので色々見てみると楽しいかと思います。

ecサイトの作り方その2 ドメインを契約する

ドメインを取得する為にはドメイン取得サービスを利用します。ecサイトの作り方を知る上では必ず通る内容です。

ドメイン取得サービスとしてはものすごく有名な所ではムームードメイン、お名前ドットコム、バリュードメイン、それ以外にも数多くの取得サービスがあります。

どれがいいかも状況に応じて変わってきますので、それはまた今度の機会に触れたいと思います。

取得自体はものすごく簡単!必要な契約者情報や管理者情報等を入力し、決済を行います。

コンビニ払いや振り込み等ありますが、クレジット決済をおすすめします。というのも自動更新がしやすいからです。

この仕事をしていると本当によく「ドメインの更新期限に気づかずに契約が切れてしまって見えなくなった」という話を聞きます。自動更新にしておけばそういった心配も軽減されますので、すぐ解約するような事情があるわけじゃなければ安心してecサイトを作っていくためにも自動更新にしておきましょう。

ecサイトの作り方その3 ドメイン設定

そもそもサーバーにはipアドレスというものが存在します。

ipアドレスもドメインと同じく一意、つまりほかに存在しない番号になります。

そしてこのipアドレスとドメインを紐づけしてあげる事で、「ほにゃらら.com」でサイトにアクセスが出来るようになるのです。

ecサイトを何で作っているかによりますが、だいたいのカートサービスは「ここに向けてね」という情報をくれます。その情報を元にドメイン取得サービス側で「そっち向いてね」という指定をしてあげるのですが、これがなかなか癖のある設定になるのでわりと厄介です。

新しく取得したドメインの場合はそんなに気にする必要はありませんが、もともとどこかで使っていたドメインの向け先を変えるというようなケースの場合は業者さんにお任せした方が確実です。

よく「自分で設定を変えたらメールが届かなくなった」というようなご相談もあったりします。

また「浸透」という表現が使われるのですが、ドメインの紐づけ・向け先を変えるとすぐには反映しないケースが多いです。長ければ何日間も変化のないようなケースもあるみたいです(今の所自分はそういった状況に陥った事はありませんが・・・)

また、カートサービスによってはそのドメインの取得をやってくれるところがあります。そういった場合には紐づけもやってもらえたり、最悪自分でやるにしてもサポートが親切に教えてくれるケースが多いです。なので自信がないときはそういったサービスを使いましょう。

ある程度売上が作れるようになってきたあとでドメインの向け先変更等を自分で行うのは非常にリスキーになってきます。専門の業者であったりカートサービス側に任せておける状況を作っておくことをおすすめします。

まとめ

ecサイトの作り方としてだけでなく、webに関連していると必ず出てくるドメインについて今回はお話をしました。実際のecサイトの作り方自体も今後書いていきたいと思いますが、今回はその前提としての内容になります。

冒頭にも書いた通り、厳密な意味では少々表現の違うところであったり、簡単に書いてるけど特定の条件化においては非常に難しくなる内容などもあったりします。

ですが専門的な表現をなるべくさけて、まずはざっくりの説明ではあるのですが、大まかな概要を知っていただいて役に立てていただければと思っています。

また機会があればecサイトの作り方という切り口ではなく、ドメインの詳細として記事をかけたらと思いますのでこうご期待ください!

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