ECサイトを無料で立ち上げたい!その前に知っておいて欲しい事!
ハーイ、鷹Pよ。
今日もいらっしゃい。ビールにする?それともハイボール?
え?ECサイトを無料で立ち上げたい?うちにはそんなメニューは無いわ。
でも常連のあなただから特別に鷹Pが教えてあげるわね。
その前にECサイトを無料で立ち上げた時に起こる問題を知っておいて欲しいの。
ECサイトのプラットフォーム選びは本当に大事なのよ。そして売上が上がれば上がるほど、後悔することも増えてくるわ。そういったリスクを事前に知った上で選んで欲しいのよ。
というわけで今日は無料でECサイトを立ち上げる、その前に知っておいて欲しい事を書いていきたいと思います。うひょひょ
無料でECサイトを作った時に考えられる落とし穴
これは正直、無料であろうがなかろうがという話にもなってくるのですが、比較的無料カートの場合に起こりやすい問題です。
1.他のシステムとの連携が弱い
2.サイト自体の自由度の少ない
3.規模の拡大、サービスの拡張等が難しい
4.実は決済手数料が高い
5.集客が難しい
だいたいこんな問題が起こりがちです。もちろんサービスにもよりますが、5なんかはわりと致命的ですよね。
個人で物を売って、毎月おこづかい程度になればいいや!ってレベルであれば相性がいいとは思いますが、事業としてしっかりやっていく!っていう場合にはちょっと制限が多すぎる場合があります。
サービス毎の違いをしっかり見極めた上で無料サービスを使うにしてもどういったカートがいいのか知る必要がありますね。ね!!
無料でECサイトが作れるからと安易に手を出すと後で後悔する
先ほど紹介したような理由で、例えばこんな機能をつけたいなぁって思いがあっても今のカートでは実現できない、だったらお引越しすればいいじゃない!となるかと思います。
ですがお引越しには2つほど大きな問題が隠れています。
1.会員情報
まずECサイトというものは基本的に会員情報というものを持ってる場合が非常に多いです。一般的に自社サイト・独自サイトと言われるようなサイトにはだいたい会員登録機能が存在していますよね。
この会員情報というのがわりと厄介です。何故ならECサイトの管理者であってもアクセスできない情報があるからです。それは「パスワード」です。
基本的に一般的なものであればどこのカートシステムもECサイト管理者が顧客のパスワードを見る事はできません。パスワードはあくまで顧客様の大事な情報を守るものですので、ECサイト管理者といえど触る事は出来ないのですね。
じゃそれの何が問題なのか?勘のいいあなたはもう気づいているでしょう。そう、新しいカートに会員情報をそのまま連れていくのが難しいのです。
カートによりますが、まずパスワードのそのままの移動はできません。
ってなると最低限の情報だけECサイト管理者側で新カートに追加、その後お客様にパスワード再発行してねっていうメールを送信するという事になります。
しかもその場合はカートによって顧客情報の持ち方が違ったりするので、例えば極端な例でいうと
旧カートでの住所項目は1つで全部書くタイプだけど、新カートでは都道府県・市区町村・番地という形に分かれているというような差異があったりします。
なので旧カートからデータを取り出した上で加工、その後新カートにアップロードというようなわりと大変な作業になってしまうのです。
もしくはもう最初から旧カート上で「新しくなったサイト側で会員登録してくれたらクーポンついてきますよ~!」なんていう感じで1からの会員登録を促す施策をするかです。
この場合、そういった施策をしたとしても登録してくれる人はわりと少なく、多くの顧客情報を逃してしまう事になりますね。
また、決済情報(クレジットカード)等も同じですよね。基本的にクレジットカート情報は決済会社が保有していて、カート自体には持っていない事が多いです。仮に持っていたとしてもうかつに触るべき情報ではありません。どちらにしても再度お客様に登録してもらうべき情報です。
2.SEO
SEOという言葉を聞いた事がある人が大半だとは思うのですが、引越しをしたときに同じドメインを使えばいいじゃないかという単純な話ではなかったりします。
SEOというのはドメイン自体も非常に大事ではあるのですが、基本的には各ページに対しての評価を検索エンジンが持っている状況です。
カートが変わるとURLが変わる事が大半です。つまり元々そのページが築き上げてきた順位が一旦大幅に下がる事になります。
そのページ自体が元々検索上位にいたのであればそもそも素晴らしいページなのだと思うので、いつの日かまた同じ上位に返り咲く事はあるかもしれません。
ですが被リンク等も全部消えてしまう事になるので、放置しておいて元に戻るという事はたぶんないでしょう。
ではどうするのかというと、下記のどちらかになります。
・がんばって全く同じURLにする
・リダイレクトを設定、旧URLにアクセスがあっても新URLに飛ぶようにする、またしっかりと検索エンジンにそれを認識してもらえるようにする
ややこしい話ですね・・・
商品ページ数によるとは思いますが、何万商品とあった場合にリダイレクトの紐づけだけでも大変な労力です。
というわけで無料のECサイトを立ち上げた後に売上があがってきたからもうちょっと色々な機能が充実している有料カートに移動しよう!となった時に上記のような労力・コストが発生してしまう事が多いです。
なので先々大きな売上を作る目標がある時は元からある程度機能が充実しているカートを選んでおいた方が、最終的に無駄なコストを使わずに済むケースがあります。
普段から広告やSNSでしか集客してませんのよ~ってECサイトさんはあまり気にしなくていいかもしれませんが、SEOに頼った売上を作っているECサイトにはとても致命的な問題です。
実際にSEOがすごく強かったECサイトがカート移行時にURLが変わる問題でものすごく売上が落ちてしまい、会社自体の倒産に至ったケース等もあります。
無料でECサイトを作るメリットももちろんあるのです
散々恐怖心を煽るような事を言いましたが、やはり無料で開始できるメリットというのは非常に大きいです。
会社の新規事業としてECサイトを立ち上げるというような場合は基本的に一定の予算組みがされる事が多いと思いますので、有料カートでもやっていけるとは思いますが、個人事業ではじめたい!というような場合には初期費用がかからないのはすごくありがたい。
多少決済手数料が高くても、売れたものに対する手数料なので、売上0の状態でお金をとられる心配はないのです。
それはスタート時には非常にありがたいですよね。
将来性や状況等をしっかり検討し、それに合わせたカート選びをしましょう。
補足ですが、もし仮に無料でECサイトを立ち上げてそこそこ売れてきて引っ越したいとなった場合に、大きなリスクを避ける方法があります。
それはECサイトの並行運用です。
つまり旧カートも新カートも当面は両方運用し、新カート側に顧客を流す、新カート側の売上が伸びてきたら旧カート側を閉じるということになります。
場合によってコストは2重にかかってしまうのと、長期での計画にはなってしまいますが、旧カート自体はそのまま生きているので、引越しミスによっていきなり旧カートで存在していた売上がガツンと下がる事を回避できます。
まとめ
今回は無料でECサイトを立ち上げる時に知っておいて欲しい事を書きました。
無料でECサイトを立ち上げる方法自体は色んな所に情報がありますし、もちろんそのメリット・デメリットも色んな記事が書かれています。
ですが、今回は鷹Pが思う「事前に知っておいて欲しい事」を書きたかったのです。
ここからは余談ですが、実は最近鷹Pはコラムを書いていませんでした。特に理由はないのですが、とりあえず書いてませんでした。
そして久しぶりに書いてるわけなのですが、久しぶりすぎて今もうすでに指の動きがおかしくなりつつあります。
左手小指の打鍵感がムズムズする感じです。
昔はもっと長文でも何時間と書いていられたのですが、年齢による衰えとは恐ろしいものだなと実感しております。
今日もいい天気です、うそです、雨です。
フォローしませんか?