ギフト注文でお客様満足度を上げたい。

こんにちは。アプロ総研の出口です。

結婚祝いや新築祝いなどの一大イベント、御中元やお歳暮などのご挨拶、ちょっとしたギフトに至るまで、ネットショップにおけるギフト発送の需要は日々高まってきています!
悩んでいるうちに日付が近くなり、慌てて注文…3営業日以内発送とあるけど、間に合うかドキドキしなければいけない…! なんて経験もあるんじゃないでしょうか。(私はあります。)

今回は、受注処理代行を行ってきた弊社の経験から「ギフト対応の強化をしたい!」というショップ向けに
「ギフト注文の場合、お客様は何を気にされているのか?」「どうすれば満足していただける可能性が上がるのか?」をまとめていきます。

勿論、ギフト対応の強化をしたいからと言って、受注・出荷オペレーションに非現実的なコストを割くわけにはいかないので、そのあたりも加味しながら見ていきましょう!!

発送日

これは特にネットショップのギフト注文でトラブルに発展しやすいのですが、誤って指定日配達を設定されてしまっている注文は、少数ながら存在します

ギフト注文に限った話ではありませんが、注文確定メールなど、お客様へ送るメールに商品明細だけでなく「配送希望日」をしっかり明記しましょう。
ギフト注文の場合、いつもよりショップからのメールをしっかり確認したりしませんか?
万が一間違っておられた場合、それを見て連絡をくれることもあります。

特に「クリスマスのプレゼントです」などと備考欄に書かれている注文なのに、お届け日が「1/10」になっている場合などは間違われている可能性が高いので、イベント前限定でチェックを強化してもよいでしょう。

納品書

ネットショップにおけるギフト注文には2パターンあります。
①お客様が自分あてにギフトを発送し、ギフトを直接相手に手渡しする。
②ギフト注文の
送り先に相手の住所を指定し、ギフトはダンボールのまま直送する。


②の場合の直送ギフトは特に、備考欄に「ギフトなので値段の分かるものは入れないでください」とメッセージがある事もありますね。

もし納品書に対して対応が決まっている場合は、商品ページに下記のようなご案内を差し込んでみましょう。

  • 「購入者様と送り先様のお名前が異なる場合、ギフトとして取り扱い、納品書は同梱しておりません。」
  • 「当店の納品書は全て金額を印字しておりません。」
  • 「納品書・領収書の同梱は一切行っておりません。発行についてはこちらをご確認ください」※PDF発行などの場合

確かにギフトとして相手に届ける場合は商品の金額がどこかに記載されていないか気になりますよね。
なので、これだけでもギフトとしてご注文を検討している方に、ネットショップでもグッと安心感を持ってもらえる商品ページになります。

もし普段からいつもしている対応なのであれば、自信をもってギフト利用が可能なことを商品ページやご利用ガイド等に記載しましょう。

領収書

特にギフト注文の需要の多いショップは、PDFでダウンロードできるアプリの導入をお勧めします。
理由は、「商品とは別に、領収書はこっちに別送してください」といったご希望が少なからずあるからです。

こちらの記事「ECにおける超絶ややこしい領収書のお話」にもまとめた通り領収書は信書という文書になります。
なのでギフトとは別に信書OKのサービスでの発送が必須です。
そして、郵送するとその分の送料も発生してしまいます。

領収書分の送料、封筒のコストに追加で手間もかかります。

こういったイレギュラーを避けるためにも、特にギフト需要の多いショップにはPDFでダウンロードできるアプリの導入をお勧めしています。
納品書発行の機能も備えている場合、そもそも納品書を同梱しないという対応も可能です。
間違ってギフト注文に納品書を入れてしまっていた…!なんてミスも防げますし、お客様も安心です。


送り状

ギフトらしきご注文の備考欄に時折、「送り主を購入者名にしてください」、というようなメッセージはありませんか?

これは何を気にされているのか?というと、
お客様は「ネットショップではなく、私からのギフト(プレゼント)であることが分かるようにしといて欲しい」と思っているんです。

購入者様と送り先様のお名前が異なり、ギフト注文を相手に直送する場合、購入者様の情報を荷主の欄に記載できると受け取る方も誰からの贈り物ということが分かり安心していただけます。
ネットショップの名前しか書いていなくて、「こんなの注文してません…」と受け取り拒否になってしまうとせっかくのギフトが台無しになってしまいますからね。

もし、荷主にはショップの名前を一律で印字と決まっていて購入者の名前を記載できないんです…!という場合は
送り状の備考欄に「○○様からの贈り物です」などと記載するのも効果的です。
もし文字数が足りない場合の最終手段はお届け先の住所欄ですね。(あくまでも最終手段)

ラッピング・熨斗

熨斗掛けができる商品はそれだけで「ギフトとして間違いない」感が出ます。

が、熨斗というのは非常にややこしいものです。

以前、とあるクライアント様でギフト商品の「内祝の熨斗希望」の選択肢に対して、「結婚祝いのお返しです」「出産祝いとして送ります」と度々備考欄でメッセージを頂くことがありました。

これは選択肢で「結び切か蝶結びか分からない」から、メッセージを追加で入れていたんですね。
結婚内祝いであれば結び切熨斗、出産祝いであれば蝶結び熨斗がマナーとされていますので、お客様に「このネットショップはちゃんと用途に合わせた熨斗を正確につけてくれるのだろうか?」と不安な思いをさせてしまっていたのです。

そこで「内祝」「御祝」など、蝶結びも結び切も使うことのある熨斗は、選択肢をそれぞれに分ける提案を行いました。
するとやはり「〇〇として贈ります」、という備考欄が減り、確認の手間が減りました。

本当にちょっとした工夫で、お客様に安心してギフトとしてお買い物いただけて、更にオペレーションの手間も減らせます。

ラッピングに関しても備考欄が増えて、お客様によってどう解釈するのが正しいのか迷ってしまうことも多かったのですが、
選択肢に「個別ラッピング」「まとめてラッピング」「それ以外:備考へ記載」の選択肢を用意するとお客様からの問合せもトラブルも減りました。

 

また、ギフト商品の強化をしたいのであれば、ラッピングや熨斗のイメージ画像を付けることはとても大事です。

ラッピングについては包装後の写真があればいいので対応もそれほど大変ではありません。

が、熨斗であれば

  • 連名の場合の印字例
  • 弔事の場合の墨文字の印字例
  • アルファベットの印字例

などが分かるとより安心です。
他にも

  • 内熨斗なのか、外熨斗なのか
  • 表書きの種類は選択肢以外にも対応は可能か

などの情報があると「このネットショップはギフトの注文をしても安心だな」と思ってもらえるでしょう。
別に不可でも良いんです。はっきりわかりやすく記載がある事が大事です。

ショップ側からすればいつも通りのご注文データでも、お客様にとってはご結婚や家を建てられたなど、一生に一度あるかないかの大切な贈り物の場合もあります。
その為認識の食い違いによってトラブルが起こらない様しっかりとご案内する、記載することがとても大切です。



番外:ラッピングや熨斗が掛けられない商品はどうしたらいい?

熨斗は商品が箱に入っていないと掛けられませんが、商品のサイズ・形が統一されていない限り箱や仕切りを使いまわすことはできません。
専用の箱をいくつも作ることはコストの面から考えても難しいです。

そういった場合はラッピングを用意することになりますが、商品のサイズや形状によってはラッピングもできない…、ということも十分あり得ます。

けれどギフト対応を求められることもあって、ギフト対応はしたいけどどうしたらいいか困っている…
そんなショップにおすすめなのがメッセージカードです。

「当店は商品のサイズ(形状)上の理由から、ラッピングサービスは行っておりません。ギフト発送をご希望の場合は、カートページにてメッセージカードの種類をご選択ください」などとご案内してみるのは如何でしょう。

その他:カスタマー対応

ギフトでご注文を迷われているお客様から、ご注文の前に問合せを頂くことがあります。
「どんなラッピングですか?」「●日までに届きますか?」など、大切な相手に贈るものだからこそ失礼の無いように確認をされています。

こういった場合、「この度は大切な贈り物に、当店の商品をご検討いただき誠にありがとうございます。」
とお礼を言うだけでもお客様の印象は変わります。

私も自分の為だけの注文であれば、商品が届けば何も気にならないのですが、これがギフトだと気になってくるんですよね……
マナーを間違えていてお祝いの気持ちがしっかり表せないのは嫌ですしね……。

やっぱりネットショップでのギフトは「しっかりしてるな」「間違いないな」と感じるショップで買いたいんですよね。

ちょっとしたことかもしれませんが、顔が見えないネットショップだからこそ気配りが感じられるショップにはリピーターが集まります。

まとめ

如何でしたでしょうか。

こんなのできる訳ない!と思った項目もあるかもしれませんが、特にねとショップでのギフト注文はお客様の「気持ち」がご注文の決め手になる事も多いので、できない場合でもその旨の記載があるだけで反応に変化があります。

参考になる項目があれば幸いです!

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