D2Cとは何か?従来の通販との違いとメリットや成功するためのポイントを解説!

近年、新しいビジネスモデルとして注目されている「D2C」。
実際に「D2でも売上も上げていきたい!」というお声もいただいております。
今回は、そもそもD2Cとは何か?という所から従来の通販との違いやメリット・デメリットを解説していきたいと思います!

そもそもD2Cとは何か

D2CはDirect-to-Consumer(ダイレクト-トゥ-コンシューマー)の略で、製造業者やブランドが中間業者を介さずに直接製品を消費者に提供するビジネスモデルです。
(ちなみに「to」が「2」になっているのは、発音が近いということから代用されているだけです!)
この販売方式は、製品に関する情報や販売が製造者自身によって行われ、従来の流通業者や小売業者など仲介を通さずに製品が直接ユーザーに届きます。

従来の通販との違い

前述で述べた「従来の流通業者や小売業者など仲介を通さずに」という説明がありましたが、「D2C」と「従来の通販」の違いを解説していきたいと思います。
従来の仲介を通して消費者に商品を提供するビジネスモデルを「B2C」と言い、最も顕著な違いは、商品が市場へ到達する経路にあります。
(「B2C]はBusiness-to-Consumer(ビジネス-トゥ-コンシューマー)の略です!)
通常の通販では、商品は製造者から流通業者や小売業者を経由して消費者に届けられますが、D2Cではその仲介業者を排除し、製造者が直接製品を消費者に提供します。
2000年頃から、D2Cを採用する企業が増えてきました。

D2Cのメリット

D2Cには数々のメリットが存在します!
これらの特長が、多くの企業やブランドがD2Cを採用する理由となっています。

ダイレクトな顧客関係構築が可能

D2Cでは製造者が製品情報やブランドメッセージを直接発信できます。
これにより顧客と直接的な関係が築け、ブランドロイヤリティが高まります。

情報に透明性が生まれる

製品が製造者から直接ユーザーに提供されるため、製品に関する情報の透明性が高まります。
正確かつ詳細な情報が提供されることで、消費者は製品に対する信頼感を得ることができます。

仲介のコストが削減できる

D2Cモデルでは、製品が製造者から直接消費者に提供されるため、通常の小売業者や仲介業者を介さないことが大きなメリットとなります。
これにより、仲介業者への手数料や中間マージンが削減され、製品をよりリーズナブルな価格で提供することができます。
価格の優位性が生まれ、顧客の購買意欲を高める要因となります。

顧客の詳細なデータが獲得できる

オンラインでの購買行動やアクティビティから顧客の詳細なデータを直接収集することが可能です。
購買履歴や好み、利用状況などのデータを分析し、個々の顧客に合わせたパーソナライズされた体験やマーケティングを提供することで、顧客のロイヤリティを向上させることが可能です。

コアなファンの獲得が可能

D2Cはブランドと顧客とのダイレクトな関係構築に焦点を当てています。
直接的なコミュニケーションやパーソナライズされたサービスにより、ファンや愛好者がブランドとの深い結びつきを感じやすくなります。
これにより、コアなファンを獲得し、口コミや共感を通じて広がる影響力を持つことができます。
コアなファン層はブランドのアンバサダーとなり、積極的なプロモーションや支持してもらうことも可能になります。

総じて、D2Cのメリットはブランドと消費者とのダイレクトな関係構築、情報の透明性、価格の柔軟性などといった側面にあります。

D2Cのデメリット

D2Cは多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。。
これらの課題を理解し、適切な対策を講じることがD2Cの成功につながります!

初期コストが発生する可能性がある

D2Cモデルを導入するには、オンラインプラットフォームの構築やデジタルマーケティングの開始など、初期投資が必要です。
ウェブサイトやアプリの開発、オンライン決済システムの導入、デジタル広告の展開などに関連する初期コストが発生する可能性があります。
これらのコストは、事業者にとって初期の負担となるため、慎重な計画と資金調達が必要です。

物流課題と運営負担などの課題が発生する

D2Cモデルでは、商品の発送、在庫管理、返品処理などの物流関連の業務が自社で行われるため、物流課題とそれに伴う運営負担が発生します。
特に、需要の急増や在庫管理の調整が難しい場合、これらの課題が顕著になります。
事業者は迅速で効率的な物流体制を整える必要がありますが、これは追加の労力とコストを伴います。

認知の向上に時間がかかる

D2Cブランドは、従来の小売業者やマーケットプレイスと比較して知名度が低いことがあります。
新しいブランドやサービスの認知を広めるには時間がかかり、それが市場進出や顧客獲得の障壁となります。
特に競争が激しい市場では、ブランドの浸透に苦労することがあります。
このため、継続的なマーケティング戦略や広告投資が必要ですが、それには追加の予算が必要です。

これらのデメリットを克服し、成功を収めるためには戦略的かつ慎重なビジネスプランが求められます。

D2Cで成功するための4つのポイント

顧客データを活用したマーケティング戦略

D2Cモデルでは、オンラインプラットフォームを通じて膨大な顧客データが収集されます。
このデータを分析し、購買履歴や好み、行動履歴などから個々の顧客に合わせたマーケティング戦略を構築することが重要です。
パーソナライズされた広告や特別なプロモーションを提供することで、顧客の関与を高め購買意欲を促進します。
また、定期的な顧客セグメンテーションやアクティビティのモニタリングを行い、マーケティング戦略を継続的に最適化することが成功の鍵です。

顧客の声から商品やサービスの改善を行う

D2Cブランドは直接顧客と接点を持つため、顧客のフィードバックやレビューを積極的に取り入れることができます。
顧客の声から得られる情報を商品やサービスの改善に生かすことで、市場において競争優位性を獲得できます。
定期的なフィードバック収集やアンケートを通じて、顧客満足度向上に努め、顧客との信頼関係を築きます。

SNSを顧客と交流するための手段として活用

ソーシャルメディアはD2Cブランドにとって重要なコミュニケーションツールです。
SNSを活用してブランドのストーリーを共有し、顧客とのコミュニケーションを強化します。
特にInstagramやTwitter、Facebookなどのプラットフォームは、商品の視覚的な魅力を伝えるのに適しています。
リアルタイムなコミュニケーションやキャンペーンの展開を通じて、顧客との継続的な関係を築くことができます。

独自のコンテンツ戦略を展開

ブランドに特有の価値観やストーリーを強化するために、独自のコンテンツ戦略を展開することが必要です。
ブログ記事、動画コンテンツなどを活用して、商品やブランドの背後にある物語を伝え、顧客との共感を深めます。
コンテンツは単なる広告以上になり、ブランドに対する顧客の興味を引き付け、差別化を図る手段となります。

これらのポイントを総合的に活用することで、D2Cブランドは市場での競争力を高め、持続的な成功を収めることが可能です。

まとめ

今回はD2Cとは何か?から従来の通販との違い、メリット、デメリットについて解説しました。

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