クレーム対応で売上アップ!?ECビジネスにおけるカスタマーサポートの真価とは
はじめに
ECサイトを運営していると、どうしても避けて通れないのが「クレーム対応」。
商品が届かない、イメージと違った、問い合わせへの返事が遅い…そんな不満が顧客から届いたとき、あなたはどう対応していますか?
「クレーム対応=マイナス対応」と捉えがちですが、実はこの“ネガティブな瞬間”こそが、売上アップのチャンスになるとしたらどうでしょうか?
本コラムでは、クレーム対応から顧客満足度(CS)を高め、結果的に売上を伸ばすためのヒントを、わかりやすくお伝えします。
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クレーム対応が売上に直結する理由
一般的に「クレーム=面倒で避けたいもの」と思われがちです。
しかし、クレームは顧客からの“フィードバック”であり、商品の品質やサービス体験に関する貴重な情報源です。
実際にクレームをうまく処理し、顧客の満足度を高めることができれば、その顧客は再度購入してくれる可能性が高くなります。
さらに、クレームに迅速かつ誠実に対応することで、「このショップはちゃんとしている」といった信頼感が生まれます。
信頼されるECサイトは、レビューや口コミでの評価も自然と高まり、集客・売上の向上にもつながっていくのです。
CS(カスタマーサポート)強化がEC運営のキモ
カスタマーサポート(CS)は単なる“問い合わせ対応部門”ではありません。
顧客との接点であり、ブランドの“顔”とも言える存在です。
特に小規模なEC事業者にとって、CSの質はブランドイメージを左右する非常に重要な要素です。
「注文したのに届かない」「サイズが合わなかった」「不良品だった」——こうした問い合わせへの対応一つで、ユーザーの満足度は大きく変わります。
もしその場で丁寧かつ迅速に対応できれば、クレームから“ファン”を生み出すことも可能なのです。
ある調査によると、カスタマーサポートに満足した顧客の70%以上が「またそのECサイトで買いたい」と回答しています。
つまり、CSは“売上直結部門”でもあるのです。
実例:クレーム対応からリピーター獲得へ
例えば、あるアパレル系ECサイトでは、発送ミスによるクレームが多発していました。
以前は「返品か交換か」のマニュアル対応だけで済ませていましたが、ある時から「お詫びの手紙+次回使える割引クーポン+お客様のご意見を今後の商品企画に反映します」という3点セットで対応するように変えました。
結果、クレーム件数は下がった上に、対応後に再購入するユーザーが1.8倍に増加したのです。
これは単なる謝罪だけでなく、「誠意」や「信頼感」、「改善意欲」を伝えたことが要因と考えられます。
小規模EC事業者こそCSに注力すべき理由
「人手が足りないから、CSにあまり手をかけられない」「自分が全部やってるから、手が回らない」——こうした声はよく聞きます。
しかし、小規模だからこそ、ユーザーとの距離が近く、温かみのある対応が可能です。
大手ではできない“顔の見える対応”や“柔軟な判断”ができるのは、小規模ECの大きな強みです。
CS対応で信頼を勝ち取ることで、「あのショップ、対応が親切だったからまた使おう」と思ってもらえる確率が高くなります。
EC CS 売上アップのためにすべきこと
売上をアップさせるカスタマーサポート体制を築くには、まず「CSは売上に直結する投資」と考えるマインドチェンジが必要です。
CS担当者をコストセンターと考えるのではなく、顧客との関係を育む“価値創造部門”として位置づけることで、体制の見直しや改善に本腰が入ります。
具体的には:
- 顧客対応のスピードと品質を測定し、定期的に改善する
- 顧客からの声を社内で共有し、商品やサイト改善に活かす
- クレーム対応に一定の裁量を持たせ、テンプレート対応にしない
- 感謝の気持ちやお詫びを“言葉”だけでなく“行動”で示す
こうした姿勢が、顧客の信頼と愛着を育て、自然とリピーターを増やしてくれるのです。
まとめ:CSを制する者が、ECを制す
カスタマーサポートの質が、ECビジネスの成否を分ける時代です。
商品力や価格競争力ももちろん重要ですが、長期的なファンを増やすためには「このショップは安心できる」「ちゃんと向き合ってくれる」という印象が欠かせません。
クレーム対応を単なる「火消し作業」と捉えるのではなく、「ブランド力を高め、売上につなげる重要なタッチポイント」として積極的に取り組んでみてください。
株式会社アプロ総研では、EC事業者さま向けに、クレーム対応の仕組み化やカスタマーサポートの品質向上をサポートする各種サービスをご提供しております。
ぜひ一度、弊社サービスページ(https://www.apro-soken.co.jp/cs/)をご覧ください。
御社のCS力向上が、売上アップにつながるきっかけになるはずです。
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